こんな方におすすめ
- 子どものやる気がイマイチ感じられないけれどどうすればいいの?
- 受験まで後2年あるけれど、家庭ではどんな学習方法を取ればいいの?
小学校5年生というのは、「受験まで後2年もあるのか?」「それとも後2年しかないのか?」が判断しづらく、親子で中だるみしやすい学年です。
油断をしていて6年生になって「慌てても間に合わない」ケースもあるので、注意すべき学年でもあります。
今回は、そんな小学校5年生に対して効果的な6つの学習対策を紹介します。
学習の基礎を固めるのに最も重要な時期
小学校5年生は、勉強内容もグンと難しくなるので、つまずきやすい学年です。
5年生でつまずいたり、成績が伸び悩んだりした場合は、早い段階で対処しないと、ずっとつまずいたままで進級してしまう可能性があります。
例えば、5年生の算数で習う「比例」でつまずいてしまうと、中学1年生の「比例・反比例」が分からず、中学3年生で習う「2次関数」も理解できないので、高校受験で苦労するはめになる場合があります。
小学生のうちは、自分からすすんでスケジュールを立てて効率良く勉強することは難しいので、親がしっかりとサポートして基礎を固めて、苦手な教科や分野をなくしましょう。
小学5年生に効果的な6つの学習対策
小学校5年生に効果的な6つの学習対策を紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
1.分からないことがあったら徹底的に原因を突き止める
授業を受けて分からないことがあったり、テストで間違った回答をしたりした場合は、徹底的に原因を突き止めましょう。
ただ正解を覚え直しただけでは、また同じミスを繰り返す可能性が高くなります。「どこでつまずいたか?」「何がわからなかったか?」を徹底的に突き止めましょう。
4年生にさかのぼってもわからなかったら3年生、2年生、とさかのぼって、つまずいた箇所を突き止めましょう。
テストで間違えた場合も、「なぜ間違えたか?」をしっかりと理解してから正解を覚え直すと、次からは間違えなくなります。
2.5年生のゴールデンウィーク明けは要注意
小学5年生は、子どもによってはそろそろ反抗期にさしかかることがあります。
ゴールデンウィークは、新しい学年に慣れた頃に来るまとまった休みなので、気を緩めすぎて生活リズムが崩れてしまいがちです。
生活リズムが崩れてしまったままだと、「今までなんとも思わなかったことが気にかかってイライラしたり」「ストレスを感じたりするケースが多い」と言われています。
子どもの様子をよく観察し、叱ったりせずに話を聞いてあげましょう。
一緒に出かけたり家事をしたりして、話しやすい雰囲気を作ることも大切です。
3.どうしてもやる気がでない場合は、いったん休む
受験勉強は「毎日コツコツ続けること」が大切ですが、どうしても子どものやる気が上がらない場合は、思い切って勉強を休み、「子どもがやりたいことをさせること」をおすすめします。
「やりたいことができた!」と満足すると、モチベーションが再び上がることがあります。
また、志望校の体験入学や説明会があったら、親子で参加するのもおすすめです。「この学校に通いたい!」と思えると、再び勉強に対するモチベーションがアップします。
4.「暗記型」の勉強から、「理論型」の勉強へ
5年生になると、学習内容が難しくなり詳細化してきます。
文章問題も多く出現してくるので、丸暗記をしていても答えられない場合が増えてきます。
また、近年の中学受験では全教科で文章問題が増えてきているので、問題を読み解き、「なぜそうなるのか?」を説明できる力が必要になります。
「なぜ、そうなるのか?答えはこうだからである」という回答ができるようにしましょう。
子どもが理由を答えられなかったら「なぜ、そう思うの?」と声をかけて、答えを考える習慣を身に付けましょう。
5.朝学習のすすめ
人間の脳は寝ている間に記憶が定着するので、朝は脳のキャパシティが広くなっている、と言われています。集中力や記憶力も高いので、効率良く勉強できます。
また、朝は忙しいので短時間で集中して効率の良い勉強ができます。
5分でも10分でもいいので、毎朝勉強する習慣を身に付けましょう。
計算問題や漢字の書き取り、前日の勉強の復習などをするといいでしょう。
6.リビング学習のすすめ
基本的には、小学生の間はリビングで勉強することをおすすめします。
リビングで勉強すると、親も家事をしながらでも目を配ることができるため、適切なタイミングで声かけができます。
問題に詰まっているな、と思ったら「どうしたの?」「どこがわからないのかな?」などの声かけをしましょう。
また、子どもも親の目があるので、勉強以外のことを考えたり、ゲームや漫画などの誘惑に負けにくくなったりします。
ただし、反抗期にさしかかって親の声かけを煩わしく思ってしまったり、兄弟がいて集中できなかったりする場合は、個室の方が良いでしょう。
一番重要なのはモチベーションの維持
中学受験で一番重要なことは、モチベーションの低下を防ぐことです。
もともと中学受験を子どもが自らすすんで選んで決めることはあまりありません。
はじめは親からすすめられたことがきっかけでも、自分で「この学校に入りたい」と思えるようになれば勉強するモチベーションも維持できます。
志望校の魅力を親子で話し合ったり、行事に参加してみたりして、志望校への進学の意思を自分でも自覚できるよう導きましょう。
また、「なぜこんなこともできないの?」「お兄ちゃんはすぐにわかったのに・・・」などの子どものモチベーションが低下する声かけはしないよう注意してください。
モチベーションを維持できる親の声掛けが大切
小学5年生は、受験までは後ちょっと時間がある、と思いがちですが、勉強の基礎を固める重要な学年です。うっかり過ごしてしまうと、6年生になってからでは挽回が不可能になる場合もあるので注意しましょう。
わからないことを徹底的になくし、毎日勉強する習慣をしっかりと身に付けましょう。
そのためには、親は子どもをしっかりと観察し、モチベーションを低下させないように適切なタイミングで適切な声かけを心がけることが大切です。
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