こんな方におすすめ
- 小学生の子どもの字が汚くて、なんとかしたい
- きれいな字を書くためにどんな教え方をすればいいの?
字が汚いと、大人になってから「だらしない」「がさつ」といったマイナスイメージがもたれてしまいます。
小学校低学年のうちは、文字を書きだして間もないので「文字を丁寧に書くこと」を身に付けさせる大切な期間です。
この記事では、子どもの字が上手くなるために、家庭でできる指導や習慣化について解説します。
子どもが丁寧に字を書くために、家庭で意識すること
丁寧に書くことを意識して字を書かなければ、決して上達しません。小学校の低学年(1~2年生)のうちから、丁寧に字を書くことが習慣化するように家庭で働きかけます。
正しい書き順で「とめ・はね・はらい」まで意識して丁寧に字を書くことを、家庭で教えましょう。
字が汚いと、大人になってから「だらしない」「がさつ」といったマイナスイメージをもたれてしまいます。字が汚いことに基本的にプラスはないので、低学年のうちに矯正することは長い目でみても重要です。
えんぴつの持ち方を教える
小学校低学年のうちは、上手に鉛筆をもてない子どももいます。
低学年のうちにえんぴつの持ち方を強制しないと、高学年になっても中高生になってもなかなか直りません。
トンボ鉛筆の「えんぴつのもちかた」によると、正しい鉛筆の持ち方は以下の通りです。
ポイント
- 親指・人差し指・中指の3本の指で軽く持ちます
- えんぴつは人差し指に沿わせます
- えんぴつの軸は、紙に対して60度、さらに外側に20度傾けます
- えんぴつが前に倒れないようにします
- 親指や中指を前に出しません
上記を意識して、子どもに字を書く練習をすればいいと思いますが、言葉だけで教えるのは難しいし、鉛筆を握り慣れない子どもには難しいでしょう。
そこでおすすめなのが、くもん式の「こどもえんぴつ専用もちかたサポーター」です。
くもんの教育現場の声がカタチになった商品で、鉛筆に取り付けて使えば、指をそえるだけで正しい鉛筆の握り方に矯正できます。
言葉で解説しても難しいので、指を矯正してくれるのが嬉しいです。
サポーターは車とウサギの形の2種類が入っているので、男の子も女の子も喜んで使ってくれます。
書き順や「とめ・はね・はらい」を意識して字を書かせる
字の書く時に、書き順まで意識させましょう。書き順の学習は言葉で教えづらいので、お母さん・お父さんが宿題を見ながら、書き順を間違えたら都度都度指摘するのがいいでしょう。
書き順は、バランス良く文字を書く上で非常に重要です。書き順を1順1順意識したうえで、「とめ・はね・はらい」も厳しく指導することで、徐々に文字を丁寧に書くことが癖付きます。
「とめ・はね・はらい」まで厳しく指導すると、子どもはお手本の文字をしっかりと見るようになります。なんとなく文字を見るのと比べると、より記憶にも残るので、丁寧に文字を書かせることは学習効果も大きいです。
手紙や日記を書いてみる
お友達やおじいちゃん・おばあちゃんに手紙を書いてみるのも丁寧に字を書く教育になります。
心を決めて手紙を書くことは、字を丁寧に書こうと思ういいキッカケになります。
とはいえ、毎日手紙を書くことは現実的ではないので、日記を習慣づけるのがおすすめです。日記を習慣的に書き、ご家族と定期的に見る機会をつくります。定期的に内容含め家族からフィードバックすることで丁寧に書くクセを付けていきます。
字の書きやすい筆記用具を選ぶ
低学年のうちは筆圧が弱いので、硬いえんぴつで書くと字が薄くなったり力がうまく伝わらなかったりします。えんぴつの硬さは22種類あり、柔らかいほうから10B・9B・8B~B・HB・F・H~8H・9H・10Hの順です。低学年におすすめなのは、2B以上のやわらかいものです。
また、鉛筆に不慣れなお子さんには三角形がおすすめです。親指・人差し指・中指が三辺にあたるので、正しい持ち方が身に付くでしょう。
ただし、鉛筆削りでは削りにくいなど、不自由を感じることはあります。
小学生向け美文字教育のおすすめテキスト
字を綺麗に書くことは、学校の授業で身につけるものです。しかし、学校の授業は文字を丁寧に書くこと以上に覚えることが沢山あり、文字を綺麗に書くことまでを丁寧に教育してくれる親切な先生ばかりではありません。
そこで、文字を綺麗に書くことに特化したテキストを使って、文字を綺麗に書く練習を習慣化することをおすすめします。
ここでは、小学校低学年に使ってほしい美文字教育のテキストを紹介します。
ミルミルきれいな字が書ける! 子どもの美文字 ひらがな練習帳 朝日新聞出版
朝日新聞出版が出版したひらがなの練習帳です。ひらがな1文字1文字の書き順、「とめ・はね・はらい」曲線などを丁寧に解説しています。
文字の練習は、キャラクターの犬と一緒に楽しく学べるので、子どもが飽きずに続けられる工夫もされています。
なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳 実務教育出版
なぞり書きではなく、お手本を見ながら書くタイプのテキストです。文字の形を楽しいストーリー仕立てにして説明しているので、楽しく文字を覚えることができます。お手本を鉛筆でなぞらず,指でなぞるのがポイントです。
どのドリルも必ず「あ」から始まるものの、このテキストは書きやすい文字から順に練習します。書きやすい字から練習できるので、1冊終えた頃には難しいひらがなも、程度はあれどキレイに書けるようになります。
小学生のためのきれいな字になるワーク 旺文社
ひらがな、カタカナ、数字、漢字など幅広く文字の練習ができます。上の2冊と比べると難易度はすこしあがりますが、綺麗な文字の根拠や綺麗に書くポイントが解説されています。
字の形を6種類に分類しており、「シュー」「ピタッ」など子どもがわかりやすい言葉で書き方をアドバイスしておりわかりやすいです。
文字単位だけでなく、文章単位できれいな字を書くコツを教えてくれるのもおすすめポイントです。
高嶋式 子どもの字がうまくなる練習ノート PHP研究所
えんぴつ書きが上手になる、書き込み式の練習テキストです。他のテキストと比較すると1ページの練習量が多いのが特徴です。1つの文字につき6つもなぞり書きができるので、練習量が充実しています。
保護者の方が先生役になって使えるよう、チェックポイントも充実しており、家庭学習に役立ちます。
きれいな字を書くために、正しい姿勢とえんぴつの持ち方や字を上手に書くためのポイントがわかりやすく説明されています。
まとめ
美しい字を書くためには、小学生のうちから矯正しておくべきでしょう。鉛筆の持ち方や、書き順を意識すること、手紙を書かせるなど家庭でできることはたくさんあります。
本来は、小学校で指導されることですが、それでも足りない分を家庭でおぎなってください。美文字用のテキストを使うのもおすすめです。
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