こんな方におすすめ
- 中学受験に合った通信教育を知りたい
- 中学受験を成功に導く通信教育の選び方を知りたい
中学受験のために通信教育を上手に利用する子どもが増えています。
通信教育は通塾の負担がなく、自分のペースですすめられ、塾と比較して受講料が安価なことも魅力の一つです。
通信教育の特徴を知ることで効果的に利用することができ、家に居ながら学力をつけることができます。選ぶポイントと特徴をみてみましょう。
中学受験のための通信教育の選び方のポイント
中学受験向けの通信教育はいくつもありますが、受講方法やコンセプト、費用などは様々です。
それぞれの特徴を知り、子どもに合うものを選びましょう。
通信教育の受講方法
昔は「通信教育」といえば「郵送」一択でした。しかし、今はネットやオンラインが主流となっています。
教材輸送型
定期的に教材が自宅へ届けられるタイプで、昔ながらの『通信教育』です。「進研ゼミ中学受験講座」「Z会中学受験」「小学ポピー」などがあり、「冊子」や「キット」などを使って勉強をします。シールや付録などもついており、小学生の勉強へのテンションを高めてくれるでしょう。
ほとんどの教材輸送型はオンライン授業も並行して行っています。
郵送の場合、添削や質問に対するレスポンスがリアルタイムではないため、苦手や分からない点を放置してしまいがちです。
タブレットやパソコンが使える子どもなら、親の管理のもとでオンラインなどを検討しても良いでしょう。
ネットからプリント型
会員専用のHPから問題をプリントして解きます。
プリンターがあり、まだ子どもにネットやタブレットを触れさせたくない家庭におすすめです。ネットを使った通信教育ですが、「紙」で勉強ができます。
添削は基本的に自分で行わなければならないので、苦手や分からない点を放置しないようにしましょう。
「スタディサプリ」「時空先生のドリルプリント」「まいにちプリント」など。
インターネット型
専用のHPにアクセスし、オンラインの授業を受けたり問題を解いたりします。
動画ならではの分かりやすさ、集中のしやすさ、ゲームのような楽しさがメリットです。
オンライン授業ならば、その場で質問もできます。
主なものでは「四谷大塚進学くらぶ」「Z会中学受験」「スタディサプリ」「トライeカテイ塾」「進研ゼミ中学受験講座」などがあります。
問題を解いたらリアルタイムでマル付けと解説が受けられるので、「分からない」を放置しにくい環境です。
コロナ禍で家庭学習が余儀なくされたこともあり、今後の発展が期待されています。
専用タブレット型
専用のタブレットを使って勉強します。
主なところでは、「RISU算数」「スマイルゼミ」「チャレンジタッチ」などがあります。
勉強の方法はインターネット型とほぼ同じですが、専用タブレットを使うので、子どものネット利用や影響などの不安を軽減できます。
ただし、最初にタブレットの購入が必要となり、途中解約の場合は違約金が発生します。
目的別で選ぶ
通信教育は「難関中学向け」「中堅校向け」「学校の授業補足」「サブ」など、目的がそれぞれ違います。
勉強の習慣や基礎学力を付けるなど、学校の授業の補足を目的したものは、受験勉強が本格化する前の低学年での使用がおすすめです。手軽にでき、費用も安価なため、他の学習方法と併用もよいでしょう。
- 難関中学向け:「四谷大塚進学くらぶ」「Z会中学受験」など
- 中堅中学向け:「進研ゼミ中学受験講座」「小学校ポピー」「トライeカテイ塾」など
- 学校の補足:「スマイルゼミ」「進研ゼミチャレンジタッチ」「時空先生のドリルプリント」「まいにちプリント」など
- サブ:「スタディサプリ」「RISU」など
学習サイクル・システム
課題が更新されるサイクルは教材によって違います。
月ごとに課題が送られるものは目標が明確なため計画を立ててこなしていくことができますが、一方でスケジュール通りに勉強をしないと月末に溜め込んでしまいがちです。
毎日課題が出されるタイプは勉強の習慣付けには有効ですが、月ごとや週ごとなどに「締め切り」がないのでやはり溜め込んでしまう子も多いようです。
オンライン授業の場合は、1週間単位で課題や理解度のチェックが受けられます。
それぞれの特徴を理解し、子どもの性格に合わせて選びましょう。
- 月ごと:「進研ゼミ中学講座」「スマイルゼミ」「Z会中学受験」など
- 週ごと(オンライン授業):「四谷大塚進学くらぶ」「トライeカテイ塾」など
- 毎日:「時空先生のドリルプリント」「まいにちプリント」「RISU」など
費用
通信教育は塾や家庭教師などと比べると費用が安い傾向にあります。
こちらは主な通信教育の年間費用です。
- 四谷大塚進学くらぶ:年間約32万円
- Z会中学受験コース:年間約27万円
- トライeカテイ塾:年間約10万円
- スマイルゼミ:年間約10万円
- 進研ゼミ中学受験講座:年間約10万円
- RISU:年間約10万円
- スタディサプリ:年間約3万円
同じ通信教育であっても費用は様々です。リアルタイムで行われるオンライン授業は、きめ細やかな指導が受けられますが料金は高くなる傾向にあります。
中学受験のための通信教育 選ぶ際の注意点
通信教育で学力を伸ばすためのポイントと注意点を紹介します。
紙媒体にも慣れる
最近の通信教育の多くはタブレットを使ったものです。タブレットはゲーム感覚で勉強ができ、紙媒体にはない刺激や分かりやすさがあります。
しかし、中学受験は基本、紙の解答用紙を使います。画面越しではなく、紙に書いたり問題を解いたりすることにも慣れておきましょう。
特に、選択問題ばかりに慣れてしまうと、記述問題の際に言葉や文章が出なくなってしまいます。
ノートと筆記用具を意識して使用しましょう。
進捗状況を管理する・目標を立てる
通信教育は自分で時間の管理をしなければなりません。
オンライン授業を行うタイプはある程度進捗を管理してくれますが、採点を自分でするタイプのものは「子どもが溜め込んでいないか?」「苦手をそのままにしていないか?」など、定期的なチェックが必要です。
また、1日、1週間、1月単位で、「どこまでやるか?」の目標を立てるようにすると、メリハリがつきやすくなります。
目標がなかなか達成できない場合は、スケジュールや目標自体に無理がないかを見直してください。
勉強に集中できる環境作り
通信教育は基本的に家で勉強をします。
勉強に集中できる環境を整えてあげましょう。
体に合った机や椅子、目に優しい照明、静かで片付いた空間などは基本です。
漫画やゲームなどが目の届く場所にあると気が散ってしまいます。置き場所にも気を付けましょう。
専用ではないタブレットで勉強する場合は特に注意が必要です。
「お試し」を体験してみる
「お試し」を体験してみて、通信教育の「システム」や「難易度」「カリキュラム」が我が子に合っているかどうかを確かめましょう。
難しすぎるのはもちろん、簡単すぎても意味がありません。
どの通信教育もホームページや資料請求内容や雰囲気が分かるので、子どもと一緒にとりくんでみましょう。
また、学習の質問や志望校の相談ができるかなど、カリキュラムの内容以外の確認も重要です。
「分からない」を放置させない
通信教育は、その場で質問がしにくい教育方法です。
マンツーマンのオンライン授業でない限り、サービス側から「ここが苦手でしょ?」「この部分を勘違いしているんじゃないかな?」などとピンポイントで声がかけられることはありません。
メールや電話などの質問サービスがある場合は、子どもが気軽に質問できるようにに促してあげましょう。
通信教育を賢く使って中学受験を成功させよう!
通信教育にはそれぞれ個性があります。勉強スタイル、コンセプト、費用などを考慮して子どもや家庭にあったものを選びましょう。
通信教育は塾とは違い家庭学習です。
管理されているわけではないため、スケジュール通りに進めることが困難な子どももいます。
「集中できているか?」「スケジュール通りに進めているか?」「分からないところを放置していないか?」などをチェックしてあげてください。
通塾の負担がなく、時間の融通が効いて費用が安価である通信教育のメリットを生かし、志望校合格をめざしましょう。
次に読むおすすめ記事