こんな方におすすめ
- 中学受験に際して家庭教師をつけるかどうか悩んでいる
- 家庭教師の上手な利用方法を知りたい
中学受験には、様々な勉強方法があります。
「家庭教師を付けるかどうか?」で悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか?
家庭教師は、塾ではできないきめ細やかな指導が可能な一方で、「家庭教師さえつければ成績が上がる」という魔法の手法ではありません。
家庭教師のメリットとデメリットを把握して、「我が家に必要なのかどうか?」や「上手な利用方法」を考えてみましょう。
家庭教師のメリット4つ
家庭教師というと、「一対一でじっくり教えてもらえる」というイメージがあります。
どんなところが子どもにとって良い方向に働くのでしょうか。
家庭教師のメリットについて紹介します。
ワンツーマンで指導を受けられる
塾などの集団で学ぶ場だと、どうしても講師が1人1人に割ける時間は限られてしまいます。
気の弱い子だと、分からないところや質問したいことがあったとしても、講師に話しかけづらく、分からない箇所をそのままにしてしまいがちです。
家庭教師なら、授業はすべて生徒1人のために費やせます。
生徒の理解度や得意不得意に合わせて、きめ細かな指導が可能です。
「塾についていけなくて、落ちこぼれてしまった」などという事態にはなりません。
通塾の負担がなくなる
家庭教師は「先生が自宅まで来てくれる」ので、通塾の必要がありません。
いくら優れた講師がいたとしても、塾が遠方にあると送り迎えや通塾の負担が大きくなります。
家庭教師ならば、移動時間も移動距離もゼロです。塾通いにかかる時間を勉強や休憩に回せます。
さらに、中学受験の追い込みの時期である冬は、風邪やインフルエンザが流行る季節でもあるので、移動や他の生徒との接触がないことが感染防止にもなるでしょう。
時間の融通が利く
塾の場合は、塾が用意したカリキュラムに沿って授業を受ける必要があります。
しかし、家庭教師ならばある程度時間の融通が効きます。
部活や習い事と並行しながらでも、中学受験の勉強を進めやすいです。
家で勉強する習慣がつく
家庭教師を利用する場合、家で勉強をすることになります。
そのため、今まで家で勉強する習慣がなかった子も、家で勉強することに慣れていきます。
中学受験の勉強は継続が何よりも大切です。家で勉強するクセを付けることで成績の向上を期待できます。
家庭教師のデメリット
家庭教師のデメリットについて見ていきましょう。
コストがかかる
家庭教師は塾に比べてコストがかかります。
多くの塾は1時間当たり1,000円~2,000円くらいですが、家庭教師は最低でも1時間3,000円、中には10,000円を超えることも珍しくありません。
塾のように長時間家庭教師を利用する家庭はあまりないかもしれませんが、それでもトータルとしての出費は塾よりも高くなります。
普段は塾を利用し、「不得意な教科や受験直前の追い込時期だけに絞って家庭教師を利用する」というのも一つの方法です。
競争心が湧きにくい
塾で勉強をすると、中学受験に挑む仲間と切磋琢磨ができます。
クラス分けや順位発表などで競争心を煽られ、「友達に負けたくない」という思いが勉強のエネルギーになるのです。
家庭教師だと、一緒に頑張る同じ境遇の子がいないので、張り合いがないと感じる子どももいます。
しかし、これは一概にデメリットとも言えません。周囲と比べ過ぎて劣等感を抱いてしまう子もいます。
家庭教師を利用する場合、同級生ではなく、過去の自分と比べて達成感や伸びを実感しましょう。
先生との相性が重要
中学受験で家庭教師を利用する場合、先生との相性が結果を大きく作用します。
相性の良い先生に恵まれれば成績は飛躍的に伸びますが、「相性の良い先生」を探すのは楽ではありません。プロフィールを見ただけでは判断が難しいでしょう。
年齢、経験、実績、学歴、性別だけで良い先生かどうかを見抜くのは難しく、運が悪いと相性の良い先生に巡り合えるまでに多大な時間とお金をロスしてしまいかねません。
効率よく相性の良い先生に出会うためには「家庭教師センター」がおすすめです。
採用基準が厳しく、研修制度がしっかりしていて、なおかつフォロー体制が手厚く、家庭教師の登録数の多いところを選びましょう。
そして、家庭教師を付けても3ヶ月以上成績の向上が見られないようならば、勉強法や先生を見直す必要があります。
中学受験で家庭教師がおすすめのケース
家庭教師のメリットを享受しやすいケースについて紹介します。
塾についていけない
「中学受験を決めたのが遅かった」「塾の授業ペースについていけない」など塾の進度が子どもに合っていない時は、個別に指導してもらえる家庭教師がおすすめです。
塾は集団で学習するので、1人のためにあまり時間を割けません。
ワンツーマンの家庭教師だからこそ、分からないところを丁寧にフォローしてもらえます。
志望校合格が厳しい、志望校に絞った対策をして欲しい
志望する中学校によって受験問題の傾向が違います。
偏差値を上げるだけでなく、各中学の受験問題に合わせた対策と指導も、合格のためには重要です。
家庭教師ならば「志望校に合わせた、その子のためだけのカリキュラム」を組めます。
「志望校の過去問を詳しく分析し、子どもの苦手としている分野を適切に補う」といった、きめ細やかな指導は家庭教師ならではの強みです。
内向的な性格の子ども
内向的な性格だと、塾などの集団の場では積極的に意見を言ったり質問をしたりすることがなかなかできません。
分からない部分があっても、そのままにしてしまいがちです。
しかし、家庭教師が相手ならば「授業を止めてみんなに迷惑をかけてしまうかも」「クラス中から注目されてしまう」などという遠慮をせずに質問ができます。
忙しい子ども
習い事や部活などをしていて忙しい子どもは、塾に通うとさらに忙しくなってしまいます。
時間の融通がきいて移動時間のいらない家庭教師ならば、多忙な子どもでも勉強しやすいです。
好きなことや頑張りたいことを続けながら、中学受験に挑めます。
塾に通っていない子
通信講座や親が勉強を見ても、中学受験に臨める学力をつけるのは可能です。しかし、一般人では「中学受験に関する情報の収集」に限界があります。
塾や家庭教師は子どもの成績を伸ばすだけでなく、中学受験に関する多大な情報を持っている頼もしい存在です。
中学受験の成功は学力だけでなく、情報も大きな鍵となります。偏差値さえ高くなればいいというものではありません。家庭教師は成績向上だけでなく、情報ももたらしてくれる存在です。
家庭教師をおすすめにしにくいケース
「家庭教師を付けるよりも、他の勉強法の方が伸びる可能性が高い」ケースを紹介します。
現状・第一志望校が合格圏内である
今現在、第一志望校が合格圏内にあるのであれば、敢えてコストが高い家庭教師を利用する意味はあまりありません。
断は禁物ですが、モチベーションが落ちないように気を付けつつ、今まで通り勉強に励みましょう。
依存心が強い性格の子ども
依存心が強い、いわゆる甘えん坊な性格の子どもは、家庭教師とあまり相性がよくありません。
家庭教師のメリットは「質問がしやすい」ことですが、依存心が強い子どもは「分からないことは聞けばいいや」とすぐに諦めて先生に答えを教えてもらおうとします。
自分で努力して考えなくなってしまうのです。
子どもが自分で考えるモチベーションを上手に引き出せる、スキルの高い家庭教師でないと成績向上は難しいでしょう。
依存心の強い子は、塾など「自分だけでやるしかない」という環境の方が伸びやすいですし、自立心も養えます。
競争相手がいた方が燃える子ども
競争相手がいた方が燃え、仲間と切磋琢磨するのを楽しめる子は、塾通いの方がモチベーションを維持しやすいでしょう。
家庭教師を利用して勉強していても、模試や過去の自分との比較などで成長を見ることはできますが、塾で日々仲間と接している時に感じる空気は特別です。
家庭教師のメリット・デメリットを知り、中学受験を成功させよう!
家庭教師は、子どもに合わせたきめ細かな指導をしてくれるので、成績の向上に繋がりやすいです。
時間の融通も利くので「忙しい子」や「塾の授業についていけない子」にはメリットが多いといえるでしょう。
一方、塾よりも高額な点が大きなデメリットになります。
また、「先生に甘えてしまう子」や「ライバルがいた方が燃えるタイプの子」は、塾の方が向いています。
子どものタイプをよく見極めて、検討していきましょう。
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