こんな方におすすめ
- 1日の勉強時間はどれくらいが適切?
- はどんなサポートをすればいい?
夏休みなどの長期休みは、うっかりすると生活リズムが乱れ、ズルズルと過ごしてしまいがちです。回避したいけれどどんなサポートをすればいいのかわからずに、困っている保護者の方は多いのではないでしょうか?
今回は、そんな保護者の方へ向けた長期休みの間の勉強方法や過ごし方、親の関わり方を紹介します。
長期の休みは親のサポートが必要
小学生は自分できちんとスケジュールを組んで守ったり、どれくらい勉強すれば良いのかを理解したりすることは困難です。
そのため、長期間の休みはだらだらと過ごして「気がつけば休みは終わり」ということもよくあります。
長期間の休みを有意義に過ごすためには、親がスケジュールを管理し、適切な声かけをすることが必要です。
長期間休みの勉強方法
長期間休みを有意義なものにする勉強方法や過ごし方には、以下の9つがあります。
勉強時間の目安は学年×10分
宿題を含めた1日の勉強時間の目安は「学年×10分」、中学を受験する場合は「学年×20分」と言われています。
小学生5年生なら50分、6年生なら60分、受験をするなら5年生は100分、6年生は120分が目安です。
規則正しく過ごせるようスケジュールを決める
夏休みなど長期の休みの過ごし方で最も重要なのは、規則正しく過ごすこと。長期の休みは生活リズムが乱れがちです。まずは、親子で一緒に1日のスケジュールを決めましょう。
学童保育に通っている場合は、全学年同じ時間に勉強するので、受験をひかえている場合は勉強時間が足りない場合があります。帰宅後、夜に勉強時間を作りましょう。
勉強に効果がある時間帯は朝です。脳は寝ているに記憶を定着させるので、朝はキャパシティが広く集中力や記憶力が増していると言われています。
ただし、子どもによって元気な時間が異なるので、基本的には元気な時間を勉強時間とします。また、先に勉強してから遊ぶというスケジュールにすると、子どももすっきりと遊べます。
塾や習い事に通ってリズムを作ってもいいでしょう。友達と一緒に待ち合わせて通うことができると楽しく通え、さぼったりやめたりもしにくくなります。
勉強は復習がメイン
宿題以外の勉強内容は、復習がメイン。苦手科目をなくすことを目標とします。特に算数はつまずきを放置しておくとどんどんわからなくなり、苦手意識がめばえてますます嫌いになる、という悪循環に陥りやすい教科です。
小学生は自分でどこが苦手なのかはわからないことがほとんどなので、休みの間に1学期のテストやプリントを見て、苦手な箇所を特定しましょう。
苦手な箇所がわからない場合は、4年生、3年生とさかのぼって調べます。テストやプリントが残ってなかったら市販の問題集を買って実際に解かせて確認しましょう。
苦手が判明したら、何回でもわかるようになるまで復習します。その際は、ただ正解を覚えるのではなく、どこがわからなかったのか、どうしたら正解に導けるのかをしっかりと確認すると、次からは間違えなくなります。
復習にはインターネットの教材を利用するのもひとつの方法です。インターネットの教材は、何回もやり直しがしやすいのがメリット。無料でも良質なものがあるので、探してみてください。
宿題が大量に出たら1日の消化量を調べる
基本的には、夏休みに消化できる範囲の宿題が出るのが普通ですが、場合によっては大量の宿題が出る場合があります。
その場合は、まず宿題をすべて並べて「国語プリント○枚、ドリル○ページ、など、内容を数字で書き出します。その後、「1日にどれくらいやれば夏休み中に終わるのか」をしっかりと把握しましょう。
1日にどれくらい消化すれば終わるのかがはっきり分かると、休みの間もモチベーションが維持でき宿題をこなしやすくなります。
具体的な目標を決める
コロナなどで突発的に長期休みが決まった場合は、その期間に何をどれくらい勉強するか、「問題集の何ページから何ページまで」など、具体的な目標を決めると勉強を続けるモチベーションが保ちやすいのでおすすめです。
問題集を選ぶ時には、解答がついているものや、わかりやすい解説がついているものを選びましょう。
日記をつける
休みの間に毎日300文字程度の日記を、丁寧に読みやすい文字や文章で書くことを心がけて、親や先生に見せることを前提に書かせましょう。
学校に提出するものではないので、アニメの感想や腹が立ったことなどなど、内容は何でもかまいません。人に見せることを前提とした日記を書くことを続けると、読解力や記述力が育ちます。
添削はせずに「ここが面白い」「ここがちょっとわかりづらい」など簡単な評価をします。ただし、面白かった場合はしっかりと褒めてあげましょう。やる気が出て日記を続けやすくなります。
通信教育を利用する
勉強する教材には、通信教育を利用する方法もおすすめです。添削されて返ってくると、「次はもっと添削が減るようにがんばろう!」とやる気が起きます。
インターネットを利用すると、有名な講師の講座をいつでも見ることができたり、オリジナルのカリキュラムで勉強できたりもします。
夏休みにしかできない体験をする
地域の広報や学校からのチラシには、夏休みに参加できるイベントが多く紹介されています。
工作・実験実習・料理実習・工場見学などさまざまなものがあり、子どもだけで参加できるものや親子で参加できるものがあります。
どちらの場合もできるだけ参加しましょう。夏休みの良い思い出になりますし、理科や社会の勉強のプラスにもなります。
参加して作った工作を提出したり、体験を写真や絵つきでレポートしたりすると、夏休みの自由研究にもなります。
サマーキャンプや海・川などで行われるウォータースポーツの参加もおすすめです。親元を離れて貴重な体験をすることで、心身の成長が期待できます。
運動不足を避ける
外で体を動かすことができる場合は問題ありませんが、環境がととのっていない場合や、コロナなどで運動ができない場合は、家の庭や室内でもできる運動をして体を動かしましょう。
ミニバドミントンや卓球、フラフープ、けん玉、ヨーヨーなどがおすすめです。フラフープやけん玉、ヨーヨーを上手に楽しんでいる動画が、YouTubeなどUPされているので、一緒に見て参考にすると楽しく続けることができます。
保護者の関わり方
親の関わり方が悪いと、せっかくスケジュールを立てて取り組んでも、期待する効果が出ない場合もあります。子どもが長期休み中の効果的な親の関わり方を4つ紹介します。
お互い自由時間を作る
休みの間1日中子どもと一緒だと、ストレスが増えやすくなってきます。子どもも小学校高学年になると親と1日べったりは息が詰まる場合もあります。
一緒に過ごす時間と自由時間を話し合って決め、生活にメリハリをつけましょう。
勉強を詰め込みすぎない
「休みの間は時間がたくさんあるから」とあれこれ詰め込みすぎると、勉強が嫌になったり、だらだらと形だけ勉強したりしがちです。また、ストレスをため込んで体調をくずすこともあります。
スケジュールを守って、決まった時間に集中して勉強するように心がけましょう。
適切な声かけをする
自分ひとりでスケジュールをきっちり守ることができる小学生はあまりいません。勉強予定時間の30分前くらいに「何する予定?」、勉強中に詰まっているようなら「どこがわからないの?」「~を調べたみたら?」など適切な声かけをしましょう。
フルタイムで働いていても、LINEやポップアップ通知などで予定の声かけは可能です。予定を消化していたらしっかりと褒めましょう。
また、できてなくても叱らずに、なぜできなかったかを考えて「明日はがんばろうね」と声をかけましょう。頭ごなしに「なんでやってないの!」などと叱ると、モチベーションが低下してしまいます。
ゲームやネットの時間は話し合って決める
長期休みで課題になることのひとつに、自由時間の過ごし方があります。自由時間が多いからと言って、好きなだけゲームやインターネットの時間を与えることはおすすめできません。
親子で、「ゲームやインターネットを利用できる時間は何時間まで」と話し合って決めましょう。ですが、「時間をオーバーして遊んだ!」と、あまり感情的になるとお互いストレスが増えるので、ちょっとだけ寛容な気持ちで対処することを心がけてみてください。
規則正しい生活の中で有意義な夏休みを
夏休みなどの長期の休みを有意義に過ごすために一番重要なことは、1日のスケジュールを立てて、規則正しく過ごすこと。これができないと、ついだらだらと過ごして、何をするにも集中しにくく、有意義な時間を過ごすことは困難です。
規則正しい生活の中で、決まったスケジュールをこなしながら、夏休みならではのイベントや体験を楽しむと、勉強もはかどり有意義な長期休みを過ごすことができます。
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