こんな方におすすめ
- 志望校判定テストってどんなテストか知りたい
- 志望校判定テストはどれを受ければいいのか教えてほしい
中学受験がいよいよ本格化し、志望校を決める際に大きな指標となるのが「志望校判定テスト」です。
志望校判定テストを行っている塾は複数あるため、「どれを受験したらよいのか」「それぞれどう違うのか」を疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、各塾の志望校判定テストについて特徴や日程、料金など詳しく解説します。
「志望校判定テスト」と同じくらい大切な公開テストについてはこちらの記事で解説しています。
【中学受験】塾の公開テストは受けるべき?目的や意味、偏差値の目安も公開!
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志望校判定テストとは?
志望校判定テストとは、文字通りどの志望校を選んだらいいのかを決める際に、参考にするためのテストです。
一般的には、志望校判定テストの結果をもとに最終的な第一志望校を選び、合格判定テストで志望校の合格率を判定します。
主催している代表的な塾
志望校判定テストは、大手進学塾の「四谷大塚」「日能研」「サピックス(SAPIX)」関西の「浜学園」で受けることができます。
各塾の特徴や志望校判定テストの内容、日程、料金などを詳しく見ていきましょう。
四谷大塚
大手進学塾の四谷大塚が行っている志望校判定テストは、四谷大塚以外の受験者も多いため、信頼度が高いと言われています。
2020年に行われた第1~6回の志望校判定テストでは、のべ76,990人がテストを受けています。
四谷大塚の志望校判定テストでは、試験を受けた時点の志望校合格の可能性を判定し、弱点とその克服方法をアドバイス、その上で、これからのがんばり次第では合格が可能な少しレベルが高いチャレンジ校を提案してくれます。
受けた試験の答案がWeb上の会員サイトから見ることができ、各教科の得点や解答用紙を見ることができます。
また、判定テストの成績表がテスト後に郵送され、合格判定を受けた者とのチャート比較や分野別偏差値比較を見ることができます。
四谷大塚の志望校判定テストの詳細
日程
小学4年生、5年生を対象に9月と1月の2回、行われます。
2021年の場合は、2021年9月26日(日)に小学5年生対象、2022年の1月16日(日)に小学4、5年生を対象に行われます。
試験科目
4教科(算数・国語・理科・社会)、3教科(算数・国語・理科)、2教科(算数・国語)のいずれかを試験当日に選択します。
算数と国語は各50分、150点満点で、理科と社会は各35分、100点満点で行われます。
受験料
1回分:5,280円で、2.3.4教科どれを選んでも同じ料金です。
注意点
志望校は6つ記入できますが、合格判定者とのチャート比較や合格者との分野別偏差値比較は最初に書いた学校のみで比較されるので、志望校を書く時は、第1志望を必ず一番初めに記入しましょう。
日能研
日能研の志望校判定テストは、模試の結果と日能研が長年培ってきたノウハウと膨大なデータの分析から判定されます。
四谷大塚ほどではありませんが、首都圏を中心に約12,000人が参加するため母数も多く、信頼度も高いです。
日能研の志望校判定テストは、自分の成績を基準に志望校に対する合格の可能性をシミュレーションし、合格可能性が50%を超えると合格可能と判断されます。
テストの結果が早く見ることができるのが特徴の1つで、試験の翌日には会員用Webサイトで見ることができます。
また、これからの志望校選択、決定、本番での成功に役立つ「志望者動向」が無料で配られます。
志望校判定テストを受けると、設問ごとの正誤情報、採点結果、解答、解説、成績情報、志望校判定グラフを見ることができます。
日能研の志望校判定テストの詳細
日程
2021年度の予定は、6月27日(日)
試験科目
4教科(国語、算数、理科、社会)もしくは2教科(国語、算数)のいずれかを選択。
受験料
4教科・・・4,400円(税込)
2教科・・・3,300円(税込)
注意点
希望の試験会場が満席になると、その会場では受けることができません。
近くに通える会場が少ない場合は、早めに申し込みましょう。
サピックス(SAPIX)
サピックスでは、「志望校判定サピックスオープン」という名の志望校判定テストが行われます。
志望校判定サピックスオープンは、「知識の定着度と問題処理能力を測る問題(Aタイプ)」と「思考力と記述力を測る問題(Bタイプ)」の2つのテストが行われるため精度が高く、志望校への適性や合格可能性がより高く判定できます。
サピックスの志望校判定テストの詳細
日程
2021年は6月13日(日)に開催されます。
試験科目
4教科・・・首都圏・関西圏(国語、算数、理科、社会)
Aタイプ:(12:25〜14:30) | 算数・国語(各35分) 理科・社会(各20分) |
Bタイプ:(9:00〜11:45) | 算数・国語(各45分) 理科・社会(各30分) |
3教科・・・関西圏のみ(国技、算数、理科)
Aタイプ:(12:25〜14:05) | 算数・国語(各35分) 理科(20分) |
Bタイプ:(9:35〜11:45) | 算数・国語(各45分) 理科(30分) |
AタイプとBタイプは、試験内容が異なります。
国語Aタイプ | 情報処理力や知識力を試し、抜き出しや記号選択などで答えるものを中心に出題されます。(記述問題の割合は2割以下です) |
国語Bタイプ | 思考力や記述力を試し、細部や全体を読み取って記述で答えるものが中心に出題されます。(記述問題の割合は6割以上です) |
算数Aタイプ | 問題演習によって得られる解法知識の定着度と、正確な処理能力を試す問題が出題されます。 |
算数Bタイプ | 思考力と分析力を重視した問題が出題されます。 |
理科Aタイプ | 知識力を重視した、語句や選択肢での解答が中心となり、標準的な題材から出題されます。 |
理科Bタイプ | 認識力、解決力、表現力が重視され、標準的ではない題材からも出題されます。 |
社会Aタイプ | 選択肢解答が中心で知識力が重視されます。また、設問パターンが標準的なものが出題されます。 |
社会Bタイプ | 記述形式が中心で思考力が重視される問題で、設問パターンが標準的ではないものが出題されます。 |
受験料
一律6,050円です。
注意点
試験当日の昼食は、教室でのみ摂ることができるため、お弁当を持参すること。
また、白金台校では実施されず、大井町校・お茶の水校・白金高輪校・中野校・練馬校では、一般生と6年生は受けることができません。
浜学園
兵庫県にある、60年以上の歴史のある塾で、2021年では灘中の合格者17年度連続日本一、甲陽学院中学11年連続日本一、神戸女学院33年連続日本一を誇っています。
Webスクールもあるので、全国どこにいても通塾できます。
しかし、判定校は西日本の22校に限られているので注意が必要です。
浜学園の「小5志望校判定テスト」は、実際の入試形式に近いので、入試の予行演習にもなります。
浜学園の志望校判定テストの詳細
日程
年に1回開催されます。
2021年5月10日時点ではまだ不明ですが、例年9~10月頃、もしくは1月に行われているようです。
試験科目
4教科(国語、算数、理科、社会)もしくは3教科(国語、算数、理科)
各テスト50分です。
受験料
4教科・・・6,810円
3教科・・・5,730円
注意点
浜学園の志望校判定テストは判定の対象校が決まっており、以下の22校が対象です。
- 愛光
- 大阪星光学院
- 岡山白陵(非専願)
- 海陽
- 神戸女学院
- 甲陽学院
- 四天王寺(医志)
- 須磨学園(Bコース)
- 清風(理Ⅲ)
- 清風南海(S特)
- 高槻
- 滝
- 智辯学園和歌山
- 東海
- 東大寺学園
- 灘
- 南山(女子部)
- 西大和学園
- 白陵
- 洛星
- 洛南高附属(併願)
- 六甲中
また、授業はオンラインがあるので、どこからでも受けることができますが、志望校判定テストは以下の教室で行われるので、遠方の方は厳しい場合があります。
- 西宮
- 西神中央
- 三田
- 明石
- 姫路
- 神戸住吉
- 神戸元町
- 上本町
- 豊中
- 千里中央
- 天王寺
- なかもず
- 枚方
- 茨木
- 四条烏丸
- JR京都駅前
- 西大寺
- 名古屋
- 岡山
- 和歌山
昼食はお弁当を持参する必要があります。
まとめ
志望校判定テストは、中学受験において志望校を決めるための大変重要な参考資料となるので、ぜひ受けておきたい試験です。
最もおすすめなのは、受験者数が多く信頼度の高い四谷大塚です。
日能研やサピックスで開催されるものもそれぞれ特徴があるので、子どもに合ったところを受けましょう。
また、複数のテストを受けて、総合的に成績を判断したり、「試験慣れ」させておくのもいいでしょう。
関西の難関校にターゲットを絞っている場合は、浜学園も選択肢に入れて検討することをおすすめします。
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