中学受験

中学受験対策は塾?家庭学習?それぞれに向いている子と向かない子の特徴は?|まなびWeb

こんな方におすすめ

  • 中学受験対策で塾にするか家庭学習にするか悩んでいる
  • 塾と家庭学習、それぞれに向いている子どものタイプを知りたい

中学受験のための勉強方法は、「塾に行く」方法と、「家庭教師やオンライン授業などを利用する家庭学習」の2つに大別できます。

どちらが効果的かは子どもによって違うので、相性の見極めが重要です。

塾と家庭学習、それぞれに向く子と向かない子をまとめました。

塾が向く子と向かない子

中学受験用の塾には、「集団塾」「少人数塾」「個別指導塾」などの様々なタイプがあります。

共通しているのは「通う」点です。

塾のメリットを享受しやすい「塾に向いている子」、「塾のデメリットの影響を受けやすい子」についてみてみましょう。

塾に向いている子

  • 競争相手がいると燃える。
  • 家では集中できない。
  • 家庭学習の習慣がついていない。
  • 平均以上の学力がある。

塾は頻繁にテストがあり、結果はクラス分けや席決めに直結します。

「競争相手がいるとモチベーションが上がる」子や、「負けず嫌いの子」に向いています。

また、「家ではなかなか集中できない子」や「家庭学習の習慣がついていない子」にも、塾はおすすめです。

塾に通っている時間は嫌が応でも勉強しなければなりません。

宿題が出されれば家庭でも勉強するようになります。

自習室を設けている塾ならば、家で集中しにくい子も勉強しやすいです。

塾に向いていない子

  • 忙しい。
  • 体力がない、郊外に住んでいる。
  • 内向的。
  • 平均以下の学力、受験対策を始めたのが遅い。

塾は決まった時間に授業があります。他の習い事をしている忙しい子にとっては大きな負担です。

郊外に住んでいたり体力があまりなかったりする子だと、通塾で体力を消耗してしまい、肝心の勉強に集中できません。

内向的な性格の場合、テスト結果に振り回され過ぎてしまったり、積極的に質問できなかったりして、学習の機会を逃したり精神的に疲弊してしまったりしやすいでしょう。

内向的な性格の子でも塾を選びたい場合は、集団塾よりも少人数制個別指導塾がおすすめです。

さらに、中学受験向けの塾は平均以上の学力があることが前提で授業が進んでいきます。

普段の学校の授業にも苦労している子だと、中学受験向けの塾の指導についていくのは大変です。

また、受験対策として塾に通い始めたにもかかわらず、塾の授業についていきにくくなってしまいます。

「塾の集団授業についていけないけれど、塾で中学受験対策をしたい」場合は、「個別指導塾」を選ぶようにしましょう。

家庭学習が向く子と向かない子

市販の参考書を使う、家庭教師、オンライン授業、通信教育などを利用すれば、家にいながら中学受験対策ができます

特にオンライン授業は新型コロナの影響もあり、今後ますます活発になっていくでしょう。

家庭学習の方が伸びやすい「家庭学習に向いている子」、家庭学習だと勉強がはかどりにくい「家庭学習が向いていない子」についてまとめました。

家庭学習が向く子

  • 自己管理ができる子。
  • 勉強がおくれている・苦手科目がある。
  • 内向的な子。
  • 通塾に時間や体力が割けない子。

家庭学習では、「自己管理ができるかどうか?」が成功の分かれ目です。

塾と違い、明確なライバルや強制的に机に向かわせてくれる先生はいないので、サボろうと思えば簡単にサボれてしまいます。

家庭教師を利用する場合はある程度勉強の進捗管理をしてくれますが、塾ほど長時間関わるわけではありません。

しかし、自宅が落ち着く」「自宅の方が集中できる」という子にとってはピッタリの環境です。

時間の融通が効きやすいので、他の習い事をしていたり忙しかったりする子も無理なく両立できます。

郊外に住んでいたり体力がなかったりする子でも、通塾でエネルギーや時間を削られません。

また、勉強が遅れていたり苦手な科目があったりする場合は、家庭教師に依頼をすると、きめ細やかな指導をしてもらえるでしょう。

集団塾では「なかなか質問しにくい」という子でも、家庭学習ならばクラスメイトの目を気にすることなく、先生に頼ることができます。

家庭学習が向かない子

  • 自己管理ができない子。
  • 家が集中できる環境ではない。
  • ライバルがいた方が燃える子。

自己管理ができない子、積極的に勉強の取り組めない子は家庭学習だとサボり勝ちになってしまいます。

よほど親が厳しく管理をするか、相性が良くてやる気を引き出すのが得意な家庭教師を見つけない限り成績アップは難しいでしょう。

また、家が散らかっている、兄弟が多い、外がうるさい、来客が多いなど、集中しにくい環境で家庭学習を進めようとすることも無理があります。こ

の場合は、自習室などを利用するのがおすすめです。

ライバルがいるとモチベーションが上がる子も家庭学習より集団学習の方が向いているタイプになります

家庭学習で対策をする場合は、誰かと比較するよりも過去の自分と比較して褒めていくことがおすすめです。

塾・家庭学習のいいとこどりで中学受験を成功させよう!

「うちは塾・家庭学習で中学受験対策をする!」と一度決めたら絶対に貫く必要はありません。

塾にも家庭学習にもメリット・デメリットがあります。

双方のいいところを柔軟に利用し、中学受験を成功させましょう。

塾の短期講習を利用

多くの塾は長期休み向けの短期講習を行っています。

塾の会員でなくても利用できる講習も多いので、適宜利用しましょう。

普段は家庭学習の子でも、集団学習をすることによって新鮮な気分が味わえます。

家庭教師できめ細やかなフォロー

「どうしても苦手な科目がある」「塾のテストが最近振るわない…」、そんな時は1教科だけ家庭教師を付ける方法もおすすめです。

集団学習では難しい細やかな指導で、苦手を潰してくれます。

塾と連動した家庭教師サービスもあります。

問い合わせてみると良いでしょう。

受験相談をする

中学受験は、学力を上げるだけでなく「情報」も大切です。

「自己管理できる子」であれば、塾や家庭教師に頼らなくても学力を上げることも可能ですが、一般家庭で個々の中学に合った対策やベストな志望校選びまではできません

最終学年になったら、学力に問題ない場合でも外部サービスの利用も検討しましょう。

塾や家庭教師は、「勉強を教えてもらう」だけでなく「アドバイスや情報も与えてくれる」存在です。

親の向き不向きも重要

子どもだけでなく、親にも向き不向きがあります。

共働きなどで家を空けている時間が長く、子どもの勉強の進捗の把握が難しいという親は、塾のサポートがあった方が良いでしょう。

逆に親が子どもの勉強を見守れる、サポートできる、見本となるような行動をとれるのならば、家庭学習に向いている家庭です。

家庭学習の成功の秘訣を握るのは、子どもの自己管理能力ですが、まったく親の目がない状態で小学生の子どもが自己管理を徹底することは簡単ではありません。

「子どもの受験に、親がどれだけ時間を割けるか?、それも塾か家庭学習かを選ぶ1つの判断材料です。

中学受験対策の方法は、効果だけでなく、費用も無視できません

「どれくらいの金額を中学受験対策のために使えるか?」は、家庭によって異なります。

一般的な費用の比較は、「市販のテキスト<通信教育・オンライン塾<塾<家庭教師」です。

「中学年までは、費用が安く遊ぶ時間も確保しやすい通信教育で基礎力を付け、仕上げの時期になったら塾に通う」など、出費にメリハリをつけるのもいいでしょう。

塾や家庭学習に向く子向かない子を見極めて
ベストな中学受験対策!

 

塾にも家庭学習にも、それぞれにメリット・デメリットがあります。

子どもの「性格」や「学力」、学習する「環境」などから、向き不向きを考えましょう

塾が向いている子は、「集団学習が好きな子」「通塾の負担が少ない」子です。

一方、「自己管理能力が高い子」や「集団授業を苦手とする子」には家庭学習が向いています。

また、必要に応じて塾や家庭教師を一時的に利用するのもおすすめです。

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