こんな方におすすめ
- 小学生にお年玉をいくらあげるか悩んでいる
- 小学生に渡すお年玉の相場を教えてほしい
毎年お正月シーズンになると悩むのが、子どもへのお年玉です。
臨時の出費がかさんで困る場合もありますが、「いくらあげればいいのかわからない」という人も少なくありません。
我が子に限らず、親戚や知り合いの子どもなど、様々な年齢の子どもにあげることが多いですが、年齢に応じた金額とはいったいいくらなのでしょうか?
そこでこの記事では、小学生の子どもにあげるお年玉の年齢別相場や渡し方について解説します。
この記事を最後まで読んで、小学生にふさわしいお年玉の金額と渡し方について理解しましょう。
それでは、本編をどうぞ!
小学生のお年玉の金額相場とは
2020年12月1日(火)から12月8日(火)までの期間で住信SBIネット銀行がお年玉に関するアンケートを実施しました。
調査数は3,211名なので、十分な量とは言えませんが、参考までに結果を見ていきましょう。
内容 :お年玉に関する意識調査
実施日 :2020年12月1日(火)~12月8日(火)
実施チャネル :アンケート専用のWEBサイト(対象者にメールにてご案内)
対象者 :個人のお客さま
回答者数 :3,211名
注意ポイント
なお、2020年から猛威をふるった新型コロナウイルスの影響で例年よりも外出機会が減っているということも多少データに影響していると考えられます。
アンケート結果の概要
お年玉をあげる相手の年齢別、金額別のグラフは以下の通りです。
このグラフをもとに、調査結果をご紹介します。
小学1~3年生
小学1~3年生(グラフの左から2番目)に渡す金額の順位は、以下のようになりました。
1位1,001円~3,000円
2位3,001円~5,000円
3位5,001円~10,000円
回答者の30%程度が1,001円から3,000円という金額を渡していることがわかります。
小学4~6年生
小学4~6年生(グラフの左から3番目)に渡す金額の順位は、以下のようになりました。
1位3,001円~5,000円
2位1,001円~3,000円
3位5,001円~10,000円
回答者の半数近くが3,001円から5,000円という金額を渡していることがわかります。
参考
ちなみに、同調査の中学生・高校生のお年玉相場は、以下の通りです。
中学生1位5,001円~10,000円(半数程度)、2位3,001円~5,000円(30%程度)
高校生1位5,001円~10,000円(半数程度)、2位10,001円~30,000円(20%程度)
小学生に渡すお年玉の金額目安とは
小学生のお年玉の金額を決める目安として、以下の3つの計算方法が有名です。
ポイント
- 年齢×500円(10歳に渡す場合は5,000円)
- 学年×1,000円(5年生に渡す場合は5,000円)
- 1カ月のお小遣い(ボーナスのように1ヶ月分)
ただし、「4」や「9」のつく金額は死や苦を連想させるので避ける傾向があります。
このほかに、「親戚内でルールを決める」という決め方も効果的です。
姪・甥・いとこ・はとこなど、親戚の数が多くなってくると、「同じ年齢にもかかわらず金額が違う」という不平等さが生じたり、「去年いくらあげたか忘れた」という悩みが生じたりします。
そのようにならないためにも、親戚同士で平等になる様にあらかじめ話し合っておくのもいいでしょう。
低学年は一律1,000円で高学年は3,000円、中学生が5,000円などと決めておくと便利です。
この際、姪・甥・いとこ・はとこなどの関係は考慮せずに、年齢でルールを決めるといいでしょう。
メモ
近年ではお年玉だけでなく、お盆の時期にお金を渡す「お盆玉」というものもあります。
お盆玉の習慣がある場合や子どもが望んだ場合は上記の「お年玉の金額」を半分の額をお正月とお盆に渡しましょう。
小学生へのお年玉の渡し方のポイント
お年玉は普段のお小遣いとは異なります。
新年のお年玉にふさわしいマナーや気遣いを紹介します。
メモ
そもそもお年玉は「御歳魂」が由来だそうです。
この御歳魂は、1年を無事に過ごせるように祈るための慣習です。
すてきなポチ袋に入れる
お年玉は、すてきなポチ袋に入れてあげましょう。
中に入っている金額は関係なく、すてきなポチ袋は子どもの喜びを増大させます。
流行りのキャラクターのポチ袋や少し変わった面白いポチ袋など様々です。
数種類買っておき、子どもに選ばせるのもいいでしょう。より愛着がわきます。
ポチ袋の表には「〇〇さん(くん・ちゃん)へ」と宛名を書き、裏には「〇〇より」と記名をしましょう。
さらに、ポチ袋の中にはお金だけでなく「〇〇頑張ってね!」「いつも〇〇していて偉いね!」「良い一年を!」など、ちょっとした手紙を入れておくのもおすすめです。
基本的に新札の紙幣を渡す
渡すお金は、基本的に新札の紙幣とされています。
新札が準備できない場合は、しわや汚れが極力ないものを選び、きれいに折って封入しましょう。
ちなみに4つ折りは縁起が良くないとされているので3つ折りにしましょう。
新札を入手するには、銀行の窓口に行き、要件を伝えれば大丈夫です。
ただし、年末なので休業していたり、中には手数料を取られる銀行もあります。
そのため、3週間前を目安に、早めに準備をしておきましょう。
参考
千の位は奇数がいいとされています。
そのため、1,000円や3,000円、5,000円などにするといいでしょう。
子どもだけの時に渡さない
子どもだけの時にお年玉を渡すのは良くありません。
必ず子どもの保護者が一緒にいるタイミングで渡しましょう。
保護者が見ていない時に子どもへお年玉を渡してしまうと、子どもが保護者へ報告しないリスクが発生し、保護者が把握できなかったりすぐにお礼を言えなかったりすることがあります。
お互い気持ちよく新年を過ごせるように、守りましょう。
その場でポチ袋を開けさせない
欧米では、プレゼントをもらったらその場で開封して喜ぶのがマナーとされています。
しかし、日本において、お年玉などの金額をその場で確認するのは品の無い行為です。
子どもはすぐにいくら入っているのか気になってしまうものですが、その場で開封しようとしたらマナー違反だと教えてあげましょう。
「お年玉」を渡せない事情がある時の言い回し
お年玉は目上の人から目下の人へ贈るものです。
そのため、上司や恩師の子どもに「お年玉」を渡すのは失礼にあたります。
また、喪中の場合も基本的にお正月の行事は行いません。
このような場合でも子どものために何かを渡したい時には「文具代」「図書代」などの名目にするのがいいでしょう。
現金ではなく図書カードやギフトカードを渡すのもおすすめです。
小学生は現物がおすすめ!
キャッシュレス化の波に伴い、お年玉も電子マネーなどで渡すケースも出てきました。
しかし、小学生にはおすすめしません。
まだ小学生だと「電子マネー」という直接触れないお金は価値がうまくつかめず、貰ってもありがたみが感じられなかったり「お金を使っている」という実感が得られないまま浪費してしまったりしてしまいがちです。
また、「味気ない」と感じる人もいます。
小学生の間は現金や金券などの現物でお年玉をあげましょう。
子どもに電子マネーについて教育したい場合も「最初から電子マネーを渡す」のではなく、「現金を電子マネーに変える」ところから教えてあげてください。
小学生がお年玉を有効活用できるようなサポート方法
未就学児の時にはお年玉を全て親が管理するという家庭も多かったのではないでしょうか?
しかし、小学生になったら全額ではないにしても、子ども自身が使い方を決めるのに良い時期です。
お年玉で金融教育をしましょう。
参考
子どもへの金融教育についてはこちらの記事で解説しています。
小学生からのお金の勉強『金融教育』について解説!おすすめサイトも紹介
続きを見る
小学生のお年玉の使い道とは
BANDAIの「小中学生のお年玉に関する意識調査」(複数回答)によると、小中学生のお年玉の使い道トップ10は以下のようになっています。
1位貯金38.8%
2位ゲーム機・ゲームソフト24.7%
3位玩具、カードゲーム(ゲーム機・ゲームソフトを除く)22.6%
4位お菓子やジュースなどの飲食物
5位文房具、雑貨21.1%
6位書籍(マンガ以外)16.8%
7位マンガ14.5%
8位衣服・衣類雑貨10.8%
9位ゲームセンターで遊ぶ10.3%
10位映画館で映画を観る6.5%
1位は貯金!
お年玉をすぐに全部を使い切らずに貯金しておくという子どもは4割近くいます。
子ども自身が管理する口座を開設する
お年玉の使い道第1位が貯金であることを踏まえ、子ども自身が管理する銀行口座を開設してあげるのを検討してみましょう。
自分の口座を持つことでお金を扱う意識を強めたり、銀行の仕組みや経済について興味を持ったりします。
貯金をする際には将来的にどんな使い方をしたいのかなど、目標についても話し合いましょう。
ゲーム類はルールを決めてから購入する
お年玉の使い道第2位はゲーム類です。
購入前に「使うルール」、主に時間についてよく話し合い、双方が納得してから購入しましょう。
せっかくお年玉で購入した念願のゲーム機で親に文句を言われる回数が増えてしまっては残念です。
お金には3つの使い道があることを説明する
お金を有意義に使うためには3つの使い道のバランスを考えると良いとされています。
- 今すぐ楽しむためのお金(小学生の場合はゲーム、お菓子、玩具など)
- 将来のためのお金(小学生の場合は貯金、知識や技術を育てるものなど)
- 他の人を喜ばすお金(小学生の場合はプレゼント、募金、家族で使いものなど)
小学生の普段のお小遣いでは「今すぐ楽しむためのお金」でほぼ全てを使ってしまいがちです。
しかし、お年玉ならば「将来のためのお金」や「他の人を喜ばすお金」についても考えられます。
子どもに「どんな使い方をしたら楽しいかな?」と話してみましょう。
アドバイスをしたらあとは見守り
口座を作ってあげたりお金の使い道について話したりしたら、あとは子どもの自主性や主体性に任せましょう。
小学生のうちならば、あっという間に使い切って後悔するのも良い勉強です。
保護者が管理する場合はしっかり説明を
お年玉の一部を保護者が管理する場合、子どもへの説明は絶対に行ってください。
説明を怠ると「親にお年玉をとられた」と感じ、不信感を持つこともあります。
通帳などを見せ、「将来、あなたが進学したり留学したりしたくなったときのために貯めているんだよ」などと伝えましょう。
まとめ
小学生のお年玉の相場は低学年が1,001円~3,000円、高学年は3,001円~5,000円です。
この結果をもとに、以下のような算出方法でお年玉の金額を決めましょう。
- 年齢×500円(10歳に渡す場合は5,000円)
- 学年×1,000円(5年生に渡す場合は5,000円)
- 1カ月のお小遣い(ボーナスのように1ヶ月分)
また、お年玉を渡す際には、マナーやちょっとした気遣いを忘れずに、渡しましょう。