子育て

小学生には3行日記がおすすめ!文章力が身に付き、気持ちが落ち着く!

こんな方におすすめ

  • 3行日記について知りたい
  • 小学生の自律神経を整え、心身の調子を良くしてあげたい

3行日記は、順天堂大学医学部の小林弘幸教授の提唱する自律神経を整える習慣です。

多感な時期の小学生の健全な発達と充実した日々を過ごすことに役立つことが期待できます。

3行日記のやり方、効用、コツなどについてまとめました。

中学受験の際に母親が気を付けるべきことについてはこちらをご覧下さい。

3行日記とは何か

3行日記を提唱しているのは順天堂大学医学部の小林弘幸教授です。

教授によると、心身の健康のためには正常な自律神経の働きが欠かせませんが、ストレスなどにより、自律神経が乱れてしまう人が多くいます。

そこで、日記で心を整理し、自律神経をコントロールしようというのが簡単な3行日記の趣旨です。

心も体も急激に成長する小学生は睡眠障害、摂食障害、イライラ、集中力散漫、便秘など、不定愁訴に悩まされやすい時期でもあります。

3行日記で自律神経の安定化を図りましょう。

三行日記

3行日記に書く内容

3行日記は名前の通り、3行だけの簡潔な日記です。

  • 良くなかったこと
  • 良かったこと
  • 明日の目標

の順番に書きます。

1日の出来事を思い出しながら書きますが、思い浮かんだこと全てを書く必要はありません。

特に印象に残ったことを簡単に書くだけで十分です。

たとえば

  • 良くなかったこと:消しゴムを失くした。
  • 良かったこと:お気に入りの靴下を○○君に褒められた。
  • 明日の目標:〇〇君を褒める。

などになります。

「明日の目標」については仰々しく考え過ぎず、明日楽しみにしていることや興味のあること、予定程度で十分です。

3行日記の具体的な書き方

  • 手書き
  • 就寝前に書く
  • 日付と曜日を記入
  • 順番通りに書く
  • 丁寧に書く
  • 1人の時間に書く
  • 簡潔に書く

これらが3行日記を書くときのルールです。

寝る前に電子機器などをオフにし、リラックスして今日1日を振り返るのが重要なポイントになります。

また、悪かったこと→良かったこと→明日の目標(予定)の順番に考えることが自律神経の安定につながるので必ずこの順番に書きましょう。

筆記用具類の指定はありません。

3行日記と自律神経の関係

小林弘幸教授によると3行日記を通じて1日と振り返ることにより、「悪い流れを止め、良い流れをコントロールできるようになり、これが自律神経を整えることに繋がる」としています。

何故悪いことや良いことが発生したのかを客観的に分析することで冷静になり、それを生かして明日の目標にし、「明日も頑張ろう!」という気持ちで1日を終えらせることができるのです。

簡潔に日記に書くことで「次からは予備の消しゴムを持とう」「消しゴムは必ず筆入れにしまおう」「たかが1個消しゴムをなくしただけじゃないか」などと客観的に考えるきっかけになるので、嫌だったことを考えるのをそこでストップさせることができます。

また、靴下を褒められて嬉しかったことについてですが、改めて書き記すことで嬉しさをそのまま終わりにするのではなく、「オシャレに気を遣おう」「〇〇君にこの前親切にしたからかな?」などと考えることができ、さらにより良い方向、楽しく過ごせる方向に進むにはどうしたらいいかが見えてきます。

感受性が強く、経験の浅い小学生は「なんかよく分からないけれど、モヤモヤとした気分」を持て余してしまったり気持ちの切り替え方が分からなかったりしやすいので、3行日記で整理をしましょう。

小林弘幸教授によると3行日記は「心のデトックス」です。

1日の終わりに「心のデトックス」をすることで、ストレスが緩和され、自律神経の働きを正常化し、心身共に健康な状態になるとしています。

また、手を使って丁寧に文字を綴ること自体も心の平穏に繋がり、自律神経のバランスを良くするとのことです。

小学生の3行日記のメリット

小学生が3行日記を書くメリットについて紹介します。

書くことに対する抵抗感や苦手意識がなくなる

3行日記は、少しずつですが、毎日行うものです。

書くのが苦手な子どもは多いものですが、3行日記で書くことを習慣づけましょう。

苦手意識を乗り越えて、3行日記が習慣になれば、書くことに対する抵抗感がなくなります。

また3行日記が習慣になると、「良くなかったこと」→「良かったこと」→「明日の目標」と3段階の構成を意識しながら、自然な文章を書く練習を毎日することになります。

短くまとめて文章にできれば、徐々に長い作文などにも慣れていきます。

作文の書き方についてはこちらをご覧下さい。

作文の書き方や基本ルールとは?記述問題で減点されないための必要知識

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3行だけなので続けやすい

3行日記は3行の簡単な日記をつけるだけです。

5分もかかりません。

手間が少ないので無理なく習慣化できます。

毎日絵日記を付けるのは大変ですが、3行日記ならば負担はほとんどありません。

続けていけば達成感も得られ、「自分は継続する能力がある」と自己肯定感も高まります。

心身の不調が改善する・日々を意欲的に過ごせる

3行日記は自律神経を正常化させる効果が期待できます。

  • モヤモヤやイライラを抱えている
  • 気分が晴れない
  • お腹の調子が悪い
  • 摂食障害
  • 睡眠障害

これらは自律神経が整うことで改善する可能性があります。

また、毎日振り返りや目標、楽しみなことを考えることで意欲的に過ごしやすくなるでしょう。

入眠儀式になる

落ち着いた環境で3行日記を書く習慣ができるとそれが入眠儀式になります。

嫌だったことや明日のあれこれについてを「日記を書いたからもうオシマイ!」と心に区切りをつけることができ、穏やかに眠りにつくのを促すのです。

寝つきの悪い人は毎日同じことを寝る前に行い、体に「これから眠りに入るよ!」と教える入眠儀式をするのが良いとされていますが、3行日記は心身が落ち着く作業なので、入眠儀式にとても向いています。

読み返すことで自分を客観的に分析できる

3行日記は小学生が客観的思考を得るのにぴったりです。

「嫌だったこと」を読み返してみると「実はたいしたことではなかった」「自分はこんなシチュエーションが苦手」などと気が付き、過剰な怒りや落ち込みを減らし、失敗を回避するのに役立ちます。

また「明日の目標」が達成できていない場合は何故達成できなかったのか、どうしたらよかったのかを考え、行動を改めるきっかけになるでしょう。

「良かったこと」は「あぁ、あの時嬉しかったな。私はこういうのが好きなんだな」と喜びを反芻しつつ、自分はどうありたいのかに気がつけます。

小学生が3行日記を行う時のコツ

小学生が3行日記を行う時のポイントについてまとめました。

書けなかった日があっても気にしない

3行日記は続けていくことで真価が発揮されます。

しかし、日記を付けるのを忘れてしまう日や疲れて日記を書く気分じゃない日があるのは当然のことです。

完璧を目指さず、抜けてしまった日があっても気にしないようにしましょう。

「絶対に毎日書く!」と意気込み過ぎるのはかえって継続を阻みます。

3行日記はよりよく生きるためのツールです。

手段と目的を混同しないようにしましょう。

親は読まない

3行日記は他人に見せる類のものではありません。

親が読むことを前提にしてしまうと子どもは自分の心と向き合うのではなく、親受けの良い内容を考えて書いてしまいます。

親は3行日記のやり方を教え、子どもが欲しがったノートなどを購入してあげるだけに留めましょう。

難しく考えずに気楽に書く

3行日記の良い点は簡単にできることです。

「よし、自律神経を整えるぞ!立派なことを書くぞ!」と力を入れすぎないようにしましょう。

  • 給食が美味しかった
  • 友達の自慢話が面白くなかった
  • 話題のテレビ番組を観る
  • 休み時間にやったギャグがウケた
  • 散らかしてお母さんに叱られた
  • お気に入りの上着を着て登校する

など、日常の些細な出来事や興味を書いていった方が気持ちよく続けられます。

まとめ

3行日記の習慣は自律神経の正常化が期待できるので、心のコントロールが未熟な小学生にぴったりです。

自律神経を整えて心身の調子を良くしたり自分を客観的に見ることができるようになったりするのに役立ててみましょう。

寝る前に3行だけ書けばいいので簡単に続けられます。

難しく考えず、短時間だけ今日と明日について向き合う習慣をつけてみましょう。

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